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2014年11月10日

赤穂浪士の討ち入り飯

『時は元禄十五年、師走半ばの14日 江戸の夜風をふるわせて響くは山鹿流儀の陣太鼓』


赤穂浪士の討ち入りといえば義士一党が密かに江戸両国の蕎麦屋の二階に集まり、

蕎麦を肴に最後の酒宴を開いたという巷説から「討ち入り蕎麦」が有名ですが

そもそも50人もの人数を2階に受け入れられる大店の蕎麦屋なんかがあったのか? とか

討ち入り直前にそんな目立つ行動を起こしたら露見するだろう・・・と思うのが普通。


史実では、江戸市中の3か所に分かれて集合し、討ち入りへと向かったそうです。

その内の1か所、大石内蔵助・主税の親子が集まったのは日本橋・矢の倉の堀部安兵衛宅

ちょうど夕餉の時間、討ち入り前に大石内蔵助達が食べたのはといいますと・・・・


あ!そうそう。前回の赤メス炊飯の続きネタなんですよ!コレ(笑)




そもそもこの話を知ったのは15年ほど前。

通勤途中に聴いたラジオで浜村淳があの名調子で紹介していたのがきっかけでした。

最近こそ良く知られているネタですが、当時はネットにもほぼ情報はなく

なんとかその仔細を調べまくってやっと見つけたのは池波正太郎さんの食エッセイでした。


赤穂浪士の討ち入り飯




池波正太郎さんの時代小説には他にも沢山の食べ物が出てきますが、

その多くは武士や庶民が書き残した歴史文献から時代考証を踏まえて書かれているそうです。


この本の中にはこう書かれています。


用意した鴨の肉を焙って小さく切ったのへ つけ汁をまわしかけておき
一方では大鉢へ生卵をたっぷりと割り込み 味をつけたものの中へ
鴨肉と刻んだ葱を入れ これを炊き立ての飯と共に出した
このほかにかち栗や昆布 鴨と菜の吸い物なども出したらしいが
内蔵助をはじめ一同は 何よりもこの鴨肉入り生卵をかけた温飯を
大喜びで食べたという。

           以上、池波正太郎著 「食卓のつぶやき」より抜粋し転載




そう。もうお分かりですね!  赤メス炊飯で作ったのは「卵かけご飯」です!

この本には、さらにこんな注意書きがされています。


ただし、飯が、ほんとうの炊きたてでないと美味は減じてしまう。


ね! まさに赤メスでの炊き立てご飯にうってつけでしょ!

しかも、10月30日「卵かけご飯の日」だったんですよ~♪

そりゃ、作って食べとかんとあかんでしょ??^^


てな訳で作ってみますた。



布に包んで10分ほど蒸らしたのち蓋を開けると・・・・

炊きたて白飯の出来上がり!!


赤穂浪士の討ち入り飯

うま~く炊き上がっています。  さすがメスティン。



ちなみに、蒸らしている間に、卵かけご飯の準備を進めておきました。


まずは 鴨のあぶり ですね。 

ミニ七輪&炭であぶれば尚良しでしょうが、今回はミニスキでレアにソテー。


赤穂浪士の討ち入り飯赤穂浪士の討ち入り飯


鴨はほんのり表面に赤味が残る位に焼くのがコツ。 

焼きすぎは身を固くするのでご法度です。

赤穂浪士の討ち入り飯





醤油に酒、味醂を合わせたつけ汁を作り鴨肉をつけおきます。

赤穂浪士の討ち入り飯




常温に戻した生たまごを割り落としまして準備完了!

赤穂浪士の討ち入り飯



ほどよくつけ汁に鴨の脂が出たところで卵の中へ投入。

軽くまぜあわせて、一気にほかほかご飯の上へ!


あとは一気にかっこむ様にして食べる^^


赤穂浪士の討ち入り飯



鶏肉とは違うコクのある味わい。 

鴨のいい脂が醤油に移ってなんともリッチな卵かけご飯に仕上がっております。

いやはや。  まいう~ でございます。



ふらっと市場へ出かけて、いい鴨肉を見つけるとこれをササッと作って良く食べているのですが、

この炙り鴨肉の卵かけご飯には池波氏の有名な著作「剣客商売」で書かれている別のレシピ

なんてのもございまして、それもまたの機会にご紹介できればと思います。



そうそう、この日は寒かったので夜は余った鴨を小鍋立てで頂きました。

熱燗でキュっといくと なんともたまりませんなぁ~^^

赤穂浪士の討ち入り飯

ちゃんちゃん~♪











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この記事へのコメント
飯テロって知ってる?
こんな時間に・・・お腹がすくじゃないか!

メスティンでごはんを炊くのは楽しいですよね。
そしてあの炊きたてのご飯の感じ、大好き。
メスティン使って家でご飯を炊くとシンプルに食べたくなるんですよね。
炊きやすいリベットを目印にするとそれは一合飯・・・
炭水化物の嵐です(爆)
Posted by いわなたろう at 2014年11月10日 23:20
@いわなたろうさん

勿論知っております(笑) I・NO・GA・SHI・RA~♪ Fuu!

狙ってこの時間にピンポイント攻撃であります!

しかし、本当に簡単に炊けますよね~メスティン。(まぁ、家でなんですが)
なんか癖付いてまたすぐなんか作ってしまいそう。
そうして、また深夜にうpするのであります^^

深夜の一合飯は危険ですね!
Posted by mitomito at 2014年11月11日 00:54
美味しそう!鴨美味いですよね。高いからあんまり食えないですが。。

こんな卵がけご飯あったんですね。

やばい!仕事中やけど鴨鍋の写真みてたらビール飲みたくなって来ました!
Posted by ヨシ at 2014年11月11日 13:01
めっちゃ美味そう~っ♪
今度キャンプの時に作ってもらおうかな。。。
御飯1合じゃ全然足りないけどね(笑)
Posted by ぴー隊長 at 2014年11月12日 07:23
@ヨシさん

鴨お好きなら是非一度試してみてください~♪

ウチは最近、卵かけご飯というとコレばっかり作ってます(笑)
鴨鍋とはまた違った美味しさがありますので。

お近く(?)に河内鴨の産地もある分、お高いのかもしれませんねぇ。。。
その分、美味いんだと思いますよ^^いいなぁ。
Posted by mitomito at 2014年11月12日 08:04
@ぴー隊長

これなら手間もかからんので外料理でも楽々でウマウマです(笑)

昔、石徹白でイノシシ小屋のおっちゃんに地飼いの鶏の卵を分けて貰って
食べた卵かけご飯も美味かったなぁ・・・・

あんな風に、養鶏所が近くにあればすっごい美味いのんが作れますぜ。
冬季キャンプ・・・・寒いからなぁ(笑) でも卵が腐る心配がなくってイイね!
Posted by mitomito at 2014年11月12日 08:08
こんばんは。

たまらなく美味しそうです。
最近卵かけご飯はやってますね。
子供の頃は良く食べてましたが、最近はさっぱりです。

しかし、これは美味しそうです。
Posted by 山猿 at 2014年11月16日 21:30
@山猿さん

美味しいですよ~^^

専用しょうゆとかブランド玉子で作るのもいいんですが、
料る事でおいしいものを作るのが楽しいです!

ひさしぶりに作ってたべてみてください~♪
Posted by mitomito at 2014年11月17日 08:12
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