マッサンの酒 竹鶴12年

mito

2014年10月28日 08:37

その昔、蒲田川へイワナ釣りにいった帰り道、

たまたま観光がてらに立ち寄った高山で古い造り酒屋があって

門の軒下には立派な酒林(=杉玉)が下がっておりました。

「酒は飲みたし銭はなし酒の林を見てとおる」



今晩はちょうど給料日前でそんな酒飲みの想いが心に響きます。



全国的にほんとうに大変残念な事ではありますが、

SF的タイムリープや超時空間の歪みに陥る事もなく、今週もやっぱりちゃーんとサザエさんは終わり

ゾロリゾロリと月曜日の予兆が漂う日曜の夜。 

今晩は何を飲もうかなぁ・・・・と考えておりました。


なんでも最近NHKの朝ドラで竹鶴政孝とリタ夫人の話をやってるらしく

そういや、酒屋にもポスターが貼ってあってニッカウヰスキーの宣伝してたな・・・

と思い立ちまして今日はコレをチョイス!






実は昨年の冬、某Barでたまたま横で飲んではったのがアサヒビールの営業さんで

年明けに「竹鶴・12年」が終売になると教えてくれたので何本か買っておいた最後の1本なのです。




マッサンこと竹鶴政孝は「日本のより多くの人に本物のウイスキーを飲んで欲しい」

単身渡英し、ウイスキー作りの深い技術的理解と妥協を許さない味へのこだわりで

「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウイスキーの創業者であります。

その辺の話しは連続ドラマ小説を見ていただくとして・・・(笑)



あたしが声を大にして言いたいのは

なんで竹鶴12年を終売すんねん!  ってこと。


いや、別に僕が竹鶴12年のファンって事は全然ないんです。

もともと、あまりジャパニーズウイスキーは飲まないのです・・・・


でもね。


竹鶴は、今年の3月に「12年」を廃止して、変わりに「ノンエイジ」の発売を始めました。


普通、酒名+○○年という場合、ブレンドに使った一番若年の酒を書くので

竹鶴「12年」には、熟成12年以上の酒をブランドして作られていました。

それが表記を外す事で熟成年数に縛られずブレンドし発売出切る・・・・



もともと、竹鶴12年は 質の割りには 大変廉価で販売されておりました。

ニッカウヰスキーには、華やかな味わいを特徴とする「宮城峡」

軽いスモーキーさを感じさせる「余市」の2種のシングルモルトを今も販売しております。

その2種のモルトをヴァッティング(混合)して作っているのが「竹鶴」でした。





うつくしい琥珀色と華やかな味わいにどこか懐かしいスモーキーさ感じさせるウイスキー。

しかも竹鶴政孝の名を冠したウイスキーです。

これがなんと!驚きの2000円ちょっとで販売されていました。

勝手な思い込みですが、僕はそこに竹鶴政孝の、ニッカウヰスキーの心意気を感じておりました。



参考までに同クラスのウイスキーの販売価格をざっくり書くと


宮城峡12年・余市12年共に約6000円程度

山崎12年・白州12年共に13000円程度


シングルモルトかブレンデッドモルトかの違いはありますがモルト100%には違いありません。

グレーンを混ぜている訳ではないのです。


今年、山崎12年が原酒不足から生産調整がかかって品薄になっていました。

今から十数年前といえば、ウイスキー需要の低迷期で原酒の仕込みの調整があったのでは?

なーんて勘ぐってしまいます。


そこへ、ここ数年のウイスキーブーム再燃に加え、NHK他によるメディアミクスの影響。


実売価格で1800円程度になった竹鶴ノンエイジを目にすると

12年(以上)という熟成期間を数百円の値引きで・・・・

酒好きとしてちょっと寂しい気持ちになるのです。


ほぼ市場では完売状態になっている「竹鶴・12年」 もし酒屋で見つけたらお試しください~♪








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